窯を手に入れる

電気窯の搬入・設置について

電気窯（家庭用100V電源の小型電気窯を除く）は一般家庭電化製品と比べ重量および使用電力も大きいため、ご購入の前には必ず、設置場所や電源のなど十分にご検討いただけますようお願い申し上げます。

電気窯の搬入について

小型電気窯の搬入

小型電気窯は1～2名様で簡単に搬入ができます。
弊社にて搬入設置まで全て手配する事も可能ですので、お気軽にご相談ください。

中・大型電気窯の搬入

中・大型電気窯は重量物のため搬入は事故などの危険性があります。
重量が120kg位までなら、4～5名様で搬入も可能ですが
安全面を考えるとあまりお薦めは出来ません。

弊社にて搬入設置まですべて手配させていただていますので、ご安心ください。
お客様とのお打ち合わせの上、状況に応じて最適な手段にて対応させていただきます。
搬入設置費用は、お客様のお住まいの地域、設置予定場所の状況、電気窯の重量などによって異なります。

ご希望があれば、お客様ご自身で搬入設置まで行っていただく事も可能です。
費用は抑えられますが、お客様の責任の下での作業となりますので、作業中の事故、機材の損傷などは保証・保険の対象外となります。重量物ですので、十分にご注意いただけますようお願い申し上げます。

搬入作業機材	対象重量	価格帯
人手による作業	30～400kg	5,000～40,000円程度＋運送費
小型ユニック車	50～500kg	20,000～50,000円程度＋運送費
大型ユニック車	500～2,000kg	50,000～100,000円程度＋運送費
フォークリフト	500～2,000kg	30,000～100,000円程度＋運送費
クレーン車	500～5,000kg	100,000～200,000円程度＋運送費

参考価格ですので予算立ての目安にしてください。
運送費や搬入設置費などをお見積りさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

設置場所について

電気窯は特に排気装置を必要としませんので、防火、換気、設置空間などの条件さえ揃っていれば、窯専用の別棟を設けなくても、室内に設置できます。
鉄筋コンクリートの建物であれば、大型電気窯でも地上階以外に据付ができます。

風雨にさらされず、出来る限り周囲が不燃構造で、水平な場所を選んで設置してくだざい。また、可能であれば、直径30cm以上の換気扇と消火器を設置することをお勧めいたします。

設置場所のスペース、設置場所への搬入経路や入り口の大きさは、ゆとりある寸法が必要となりますので事前にお確かめください。

照明器具、火災警報装置、スプリンクラーなどが、電気窯の上方には無いように設置をしてください。排熱や排気で破損や誤作動する恐れがあります。

電気工事について

中・大型電気窯を設置する場合は、配線工事が必要になります。
ご購入される電気窯の電気容量（○○kw）、電圧（○○相200V）、電流（○○A）を最寄の電気工事店か電力会社へ必ずご相談ください。

配線工事については下記の表を参考に電気工事店と打ち合わせをしてください。
電力の使用量が最大負荷時でも供給電圧が必ず電気窯の規定電圧になるように電気工事をしてください。

電気窯は長時間の負荷がかかりますので、各電力会社の安全基準が下記表より低い設定になっていても下記表を参考にしてください。
なお、漏電ブレーカーを取付けるときには、定格感度電流値が100mA以上のものを配線してください。

電気工事店への発注で分からない事がありましたら、弊社にて工事店様と直接打ち合わせさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

電気配線について

電気配線工事は、電気窯の配送の前後いずれでも結構です。お客様のご都合に応じて電気工事店に発注してください。

この配線基準は標準仕様と環境に基づいていますので、ご検討の段階で参考資料としてご利用ください。
実際には電気窯の種類により基準が若干異なりますので、配線工事の前には必ずご確認ください。

電気工事につきましては、通常は1週間～10日もあれば可能です。
ただし、稀に電力会社側の工事が必要な場合があり（お客様に費用はかかりません）、１ヶ月ほど時間がかかる時もあります。
電気窯の導入時期にご希望がありましたら、機種をお決めいただき、事前に電気工事店にご依頼いただく事をお薦めいたします。

アースについて

電源200V以上の電力を使用する場合は、経済産業省より3種アースを取付けるように義務づけられていますので、電気工事店で必ずアースを取付けてもらってください。ただし、アースは水道管などに接続しないでください。

設置直後の未使用の窯は炉内に湿気があり、アース線を接続したまま電源を入れますと、漏電ブレーカーが作動して焼成が出来なくなる事があります。
窯を初めて使用する時や、長時間使用しなかった時、長雨の後などにはアース線を一度取り外して空焚きをしてください。