灯油窯・ガス窯は焼成は窯の大小にかかわらず、安全面を考慮して窯専用の部屋、もしくは小屋を設置されることを強くお勧めいたします。

風雨にさらされず、床、壁、天井などの周囲が不燃構造で、水平な場所を選んで設置してくだざい。また、灯油タンクは灯油窯から出来る限り離し、プロパンガスボンベは屋外へ設置してください。

焼成中は酸素を大量に奪って燃焼していますので、室内が酸素不足がちになります。また、還元焼成中は不完全燃焼を強制的に行っていますので一酸化炭素中毒の恐れもあります。必ず、十分な換気が行える環境へ設置してください。
消火器を設置することをお勧めいたします。

設置場所のスペース、設置場所への搬入経路や入り口の大きさは、ゆとりある寸法が必要となりますので事前にお確かめください。

灯油窯、強制燃焼式プロパンガス窯、都市ガス窯は、バーナーを作動させるために家庭用の100V電源が必要です。

照明器具、火災警報装置、スプリンクラーなどが、灯油窯・ガス窯の上方には無いように設置をしてください。排熱や排気で破損や誤作動する恐れがあります。

灯油窯、強制燃焼式プロパンガス窯、都市ガス窯は煙突が無くても焼成は可能です。
ただし、設置環境や窯の大きさやよっては、排煙や排熱のために煙突が必要です。

自然燃焼式プロパンガス窯には煙突が絶対に必要です。

煙突を取付ける部分の壁や天井は不燃材料または準不燃材料で仕上げてください。
煙突は天井裏や屋根裏には通さないでください。
煙突は地震などで容易に倒れない様にワイヤ等で三方へ張ってしっかりと固定してください。
煙突の屋上突出部は、その先端から屋根までの垂直距離を60cm以上としてください。

煙突の取付けにつきましては、最寄の工務店にご依頼ください。
煙突の取付けに関する詳しいご説明は弊社よりご案内させていただきます。

ガス窯には、プロパンガス低圧仕様と中圧仕様、都市ガス仕様の3タイプがあります。
工事を間違えると使用が出来ないばかりではなく、大きな炎が出たりするなど大変に危険です。工事の発注の際には、必ずどのような種類のガスを使用するか、ガス工事店へお伝えください。

工事完了後は、必ず厳重なガス漏れ検査をしてください。
万一に備え、地震動安全装置やガス漏れ警報装置のご使用をお勧めします。

ガス工事店への発注で分からない事がありましたら、弊社にて工事店様と直接打ち合わせさせていただきますので、お気軽にご相談ください。